2006年10月10日

メモリーアルバム

 デジタルという世代は我々に多くの便利さをもたらすものであった。
文字や写真、映像まで簡単にパソコンに保存できる。ちゃんとコピーしていくと、それらのファイルは何十年間消えやしない。
たとえどこかに置いたか覚えなくても、それらはやはりパソコンの隅にある。類比のものに比べれば、かなり保存しやすいものであった。しかし我々の忘れるべきものだとしたらその永久さは余計なお世話になる。
 紙にした文字、あるいは写真、忘れるべきものだったら、いつか隅へと隅へと置かれ、そして突然の引越し、あるいは虫に齧られるという色々妙な原因で消えちまう。世の中からすっきりと無くなっちまう。記憶からのと同じ。
しかし既にパソコンに保存したものは消えない。削除しないと、ウイルスにかからないと、その自体はまず消えやしない。そしてある日ふと思い出したらあるいはファイルを整理しようと思ったら忘れたはずの思い出は闇に目に浮かんでくる。
やはりそれを見ると妙には感じる、面白くも感じる。そしてそれは自分の多くの思い出の中にいかに莫大な量を占めしているということのも改めて認識した。僕はそれを削除することにした。ゴミ箱にもダブルクリックして削除した。記憶にはもこういうものがないといった以上目で見る意味もなくなった。
もし僕は類比世代に生きてる人間としたらそれを引き出しから取り出し、ゴミ箱に捨て焼くと思う。

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